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10・22vs芦屋クラブ観戦記

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ENERGYを爆発させよ

ここ数日ですっかり秋らしくなってきた関西。早朝の加古川・日岡山グラウンドに、必勝を期した六甲FBメンバー、スタッフが集まった。

 

 「トライやナイスプレーした時はみんなで喜びましょう!」

 岡田主将が呼びかける。

 「(今のチームは)ミスが続くと静かになったり、落ち込んだり、雰囲気悪くなっちゃったりしている。そうじゃなしに、みんなでフォローしてみんなで盛り上げる。みんなで勝ちに行きましょう!」

 32ー32のドローで終わった京都アパッチ戦から2週間。もう一度自分たちを見つめ直して練習に励んだ。アパッチ戦のモヤモヤを晴らす時がやってきた。

 3戦目の相手は芦屋クラブ。同じ兵庫県で競い合うライバルチームだ。リーグ戦序盤は連敗と厳しい船出だったが、前節では六甲が苦戦した東大阪KINDAIクラブに42ー7で大勝。勢いを取り戻して六甲との激突になった。

 

 六甲のキックオフで始まった。この試合にかける芦屋の執念は凄まじく、六甲のアタックからいきなり激しいタックルでターンオーバー。六甲陣に攻め込んでくる。リアクションも例年以上に鋭い。

 試合が動いたのは前半8分。互いにキックの蹴り合いが数回続くき、六甲FB安部がスペースを見つけて絶妙なキック。相手キック処理がもたつく間に、チェイスして自らチャージ。インゴールにこぼれたボールをそのまま押さえ込んだ。ゴールも決まって7-0。六甲が欲しかった先制点をあげる。

 

 だが芦屋もすぐさま反撃。素早い連続攻撃で六甲陣に攻め込み左隅にトライ。難しい位置からのゴールも決めて7-7の振り出しに戻る。さらにラインアウトからモールを押し込みトライ。7ー12と逆転されてしまう。

 六甲はお返しとばかりにモールで攻め込むが、芦屋の巧みなボールへのからみもあってトライに結びつくことが出来ない。

 28分、六甲は敵陣ラインアウトから左に展開、LO木曽の重たい突進でアドバンテージを得ると波状攻撃を仕掛け、最後はCTB鈴木が芦屋防御を切り裂き左中間にトライを上げた。ゴールは決まらなかったものの、再び12ー12の振り出しに戻った。

 

 

 序盤の激闘から落ち着きを取り戻した六甲は芦屋の猛攻にもジャッカルで反則を奪い、焦らず試合を進めていく。33分には安部がPGを成功させ15ー12と勝ち越しに成功する。

 さらにシンビンで相手が少ない時間帯を生かし、前半終了間際にCTB藤井延がトライを上げて、22ー12での折り返しとなった。

 後半早々、芦屋がさらにギアを上げて攻め込んでくるが、六甲はラインアウトをスティ―ルするなど懸命に盛り返していく。

 

 後半8分あたりか。敵陣左より15㍍付近でハイタックルの反則をもらった六甲は、FB安部が左サイドにタッチを蹴り出すと思いきや、くるりと向きを変えて右インゴールに大きなキックパス。右サイドを駆け上がってきたCTB藤井延が巧みにキャッチしてタッチダウン。ゴールも決まって29ー12となった。

 芦屋の一瞬のスキを見逃さなかった安部と藤井延。「前半、ハイタックルで反則してしまった分、なんとか取り返そうと」(藤井延)味方を大きく勢いづかせるトライとなった。 

 その後、芦屋にPGを決められた後は、しばらくは膠着状態が続く。六甲は芦屋の鋭い出足を必死に止め続け、敵陣で有利にプレーしていく。28分、スクラムからラッシュをかけて、FL岡田主将が防御網をすり抜けてトライ。36-15となった。

 時間が経過するにつれてセットプレーも安定してきた六甲、攻め込まれてもジャッカルが決まり、試合の流れをガッチリつかんで離さない。交代していく試合メンバーもそれぞれに長所を発揮。特に谷、北畑のHB団が試合を落ち着かせゲームコントロールしたのが大きかった。SH谷は自らもトライをあげた。

 

 最後は岡田主将が自ら持ち込みトライを決めたと思ったが、ボールが腕からこぼれ落ちグラウンディングが認められなかった。

 41ー15。

 アパッチ戦の反省をしっかり生かし、難敵・芦屋クラブの猛攻をしのぎ、今季リーグ戦初の「勝ち点5」をつかみ取った。

 苦しい時間帯は皆で支え合い、若手とベテランがかみ合って、岡田主将が試合前に口にしていたとおり、常にポジティブにゲームを進めることができた。

 勝利、それは同時に支えてくれた試合スタッフへの感謝にも直結する。この日も試合に出られない悔しさをこらえてサポートに回ったメンバーがいた。いつも献身的に支えてくれるトレーナー、マネージャーもいる。

 

 試合で戦っているのは選手だけではない、六甲クラブ全体で戦っているということを、改めて感じた。 

 リーグ戦も残り2試合。ここからが全国へ「本当の勝負」が続く。クラブのため、チームのため、仲間のため、そして六甲クラブでプレーする自分の誇りのため。

 

 もっと強くなりたい。

 もっと情熱を!

 もっとENERGYを!

 

 六甲ファイティングブル。

 今はただ走り抜けるのだー。(三宮清純)

 


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