主将・谷晋平に訊く②
多くの葛藤の中、「尊敬する仲間が推してくれるなら」と、2年目のスキッパーの覚悟を決めた谷主将。4月18日のキックオフミーティングで、今季の方針等をプレゼンした。そこで、誰もが驚いたのは「副将などの役はおかない」ということだった。
-副将を置かない、というのは誰もが「おッ?」と思いました。その真意は?
「それはいたってシンプルです。必要でないからおかないのでなく、必要性が強いのであえておかないのです。選手みんながリーダーだと思ってほしい」。
ーベテラン、若手関係なく、もっとチームに関わってほしい、と?
「ベテラン選手はたくさんの経験をチームに与えてくれます。舛尾さん由良さんもまだまだバリバリやってほしい。同時に若手は最新のラグビーを教えて、チームに新しい考え方を与えてほしいと思います。
皆、ラグビーをしていた環境が違うので、考え方や価値観が違うのは当然です。それをどんどん遠慮なく発信してほしいのです。
その中からチームにフィットするのをまとめるのが僕の仕事かなと」
六甲クラブには様々なラグビー歴を持った人間が集まる。多くのパッションが重なり合って六甲クラブのスタイル、伝統が紡がれていく。
今季のチーム目標に「日本一」とともに「打倒、北海道バーバリアンズ」を掲げた。具体的なチーム例をあげるのはこれまでの六甲にはなかったことだ。
「2年連続で同じ相手に負け続けたので。
ラグビーには相性があると思います。バーバリアンズとはこれまで比較的に相性がよく、好勝負を続けてきました。しかしその中で、(2月の)準決勝は勝てなかった。負けた相手に勝つことに意味があると思います」
今季のスローガン「ONE」
昨年の『For the Team』をさらに一歩進めたものだ。谷主将は語る
「クラブチームに登録するメンバーは、ラグビーを心から好きな選手だと思います。だから、ラグビーを純粋に楽しんで欲しいのです。(六甲のメンバーには)その中で六甲クラブを選んだ理由を考えてほしいです。
一人一人が自律、自立して、チームとして一つになる。
これが強いチームだと思います」-。
次回、谷主将はチームの方向性「HAWKS」について熱く語る!
~次回に続く~