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★六甲ラグビークリニック②★

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選手人生、満足の「完」

~totoスポーツ振興くじ助成事業~

「六甲ラグビークリニック」 

~2月28日(日) 六甲中・高校(神戸市灘区)~

 エディ―ジョーンズはじめ30人の桜の戦士すべてからリスペクトされた「The・Captain」廣瀬俊朗選手を迎えてのクリニック。六甲中・高校の教室に場所を替えて続きます。

 

初めは六甲クラブ理事長・中島誠一郎(96年度早大ラグビー部主務)とのトークショー形式で、W杯でのエピソードや、自分が中・高校時代はどんな生活をしていたのか興味深く話してくれました。

 まずは普段の練習でのアドバイス。

 「教えられたことを、思い込みすぎないこと。他にやることはないか、考えるクセをつけていくこと」

 普段のコーチや監督の指導にも考え方をプラスすることで、プレー面も精神面も上達していくことを話してくれました。

 
大阪どころか全国屈指の公立進学校でもある北野高校から慶大理工学部、東芝に進んだ廣瀬選手。文字通りの「文武両道」を歩んできた学生時代がどんな生活を送ってきたのか?

「中学2年生くらいの頃まではチャランポランでしたね(苦笑)。それでも(祖父の出身校でもる)『北野高校に入る!北野でラグビーする!』という目標を立ててからやる気が出てきました」

休日にはナント10時間も勉強してたそうです!

「朝6時に起床して1時間くらい予習。朝食とってから行きの電車で勉強、学校の授業は予習ができてるから、知らないことを集中して聞きました。部活終わって復習」

 そんな毎日を過ごしていたんだそうです。聞いていた数人の六甲メンバーは自分の学生時代を思い返し、「絶対無理ッ!」と脱帽していました。

「でも毎日上手くいかないです。それでも続ける姿勢が大事やと思います。10時間目標にやってできなくても、8時間はできる。自分が決めたことを貫いてやることが大事ですね」

「同時に切り替えることも大切ですね。僕も勉強がなかなかはかどらない時には、夜中走りに行ってまた勉強するとかしてました」 

学生時代の経験を興味深く聞いていた参加生徒たち。次は高校、大学、東芝、日本代表と主将を歴任してきた中での
岐点が、東芝ブレイブルーパス主将に就任した時のようです。

「高校や大学までは、プレーで引っ張るとかで行けたんですが、東芝に入ると、僕より上手くて強い選手や、外国人選手、年上の選手を上手くまとめていく経験がプラスになりました」。

 廣瀬さんは、2010年、冨岡鉄平さんから主将を引き継ぎました。

「冨岡さんは本当にすごく、カリスマ的な存在だったので、最初の1年目は“冨岡さんスタイル”でやったんだけど、上手くいかなくて…。そのシーズンの総括を話し合う時に、仲間からも『リーダーがいなかった』みたいな意見をもらって。そこからですね。人のマネをするんではなく、自分を見つめ直して、周りの意見を色々聞きながら、自分らしさを出していこうと。」

 仲間を信頼して、仲間の心も考えて、チームを作っていく。大学、社会人、日本代表で培われたキャプテンシーの経験談はラグビーだけではなく、普段の生活にも大いに役立つはずです。

次はお待ちかねの質問コーナーに…。

●-好きな女性のタイプは?

「(これまでチョットまじめなラグビートークの後で)いきなりなんやねん?笑。ん~肌がきれいで唇プニプニの人がいいね。石原さとみさんとかね。」

●ーいい主将とは何か?

「自分らしいこと。自分らしさを持つこと。仲間を信頼すること。最初から『お前はアカンから…』という話し方をするのではなく、褒めることは褒めて「でもここは…」という話し方でコミュニケーションを取っていけば、向こうも自分を信頼してくれるし、それがチームになっていく」

 保護者の方からの質問にも、悩みながらも自分の例を例えてコメントしてました。

●今年を漢字で表すと…(まだ2月が終わったばかりなんですが)

「今の気持ちやね。このあいだ辞めたばっかりやからね」

2月24日に引退発表したばかりの廣瀬さんは黒板に

「完」

の文字を書きました。

「日本ラグビーの歴史を変える。日本代表の選手たちが憧れの存在になる。試合でのスタンドが満員になる。これらの目標が実現できた。本当にうれしいし満足してます。最高のラグビー人生でした」。

と、晴れ晴れとした笑顔で語ってくれました。

最後に、廣瀬さんから生徒たちにサプライズプレゼント。東芝のラグパンやグッズなどをジャンケゲームで決めていきます。 

サプライズとして、参加者を代表して六甲中・高校ラグビー部キャプテンが、「現役生活お疲れ様でした!」と花束を贈り、会場は大拍手に包まれました。

予想していなかった?廣瀬さんも

「本当にありがとうございます。選手生活は終わりますが、今後もこうしたラグビーの普及活動に携わっていきたいし、ラグビー選手の環境をよりよくするために「選手会」を立ち上げる動きもしていますし、ビジネスやあらゆる場面で世界でいろんなことを学んでいきたい。またみんなとも会える日を楽しみにしています!」と、これからの意気込みを語ってくれました。

 楽しいひと時はあっという間に過ぎましたが、生徒たちが廣瀬さんから吸収したものはとても大きいと思います。

 廣瀬さん本当にありがとうございました。

 参加された生徒の皆様、学校関係者・スクール関係者、保護者の皆様ありがとうございました。

 六甲クラブは今後ともこうした地域貢献活動を続けてまいります。





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