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10・16vs奈良ムース観戦記

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親里の風に吹かれて

勝ちはしたが、決して内容は良くなかった千里馬戦。

全くいいところがなく惨敗した関学戦。

近畿リーグ第2戦は、六甲の『戦う姿勢』を問われる試合であった。

 風上からのキックオフ。SO前田がセオリー通りにキックで敵陣に入り込む。3分だ。22メートル付近ラインアウトからモールを組む。崩れかけたがFL福島勇が強引に前進して先制のトライをゴールにねじ込んだ。続く9分、14分、17分と、モールから立て続けにトライを重ねて、試合の主導権を握った。

 「いつも立ち上がりが悪いが、今日は初めからよかったね。トライをとった後のリスタートもほぼ完ぺきやった」(北迫コーチ)

 SO前田がしっかりとキックでFWを敵陣へと送り込み、チームにリズムを与えたのが大きかった。反撃を試みる奈良をがっちりと受け止める防御。22分にまたもモールから5つ目のトライを奪うと、SH谷はボールを散らし始める。

 この日先発WTBに起用された市橋。北野高→京大→京大大学院と、おそらく六甲史上最高の頭脳を持つ院生ラガー。27分にはスピードよく切り込んで相手DFをかわし公式戦初トライ。続く32分には、ラックからSH谷→LO志磨と渡ったボールをしっかりフォローして右隅に飛び込む連続トライをあげた。練習試合などで地道にアピールを続けてつかんだ先発の座。

「攻守に素晴らしい働きでした。トライもそうですが、後半、相手の攻撃の流れを止めるタックルも素晴らしかった。こうした若手が活躍することはチームにとって大変プラスになります」

 抜擢した谷主将も、新たな若き力を頼もしく感じていた。

 前半だけで9トライ7ゴールの55点。奈良ムースもゴール前でSHが素晴らしい切り替えしで1トライを返した。

「反則が多いからトライを奪われる。これを後半の修正点にあげました」(谷主将)

「まだ甘い箇所がみられるのでもっと危機感をもってプレーしてほしい。あの時、こうすればよかったという前に、そうならないためにどうすればいいかを選手はもっと考えてほしい」(北迫コーチ)

 風下に回った後半。さらに強くなった秋風を利用して奈良ムースは六甲陣に攻め込んできた。六甲には我慢の時間が続いたが、WTB三木がターンオーバーから個人技でデフェンスを翻弄し、大きく陣地を挽回。ゴール前のラックから最後は少しダイエット効果がみられる?PR永田が巨体ごと相手ゴールになだれ込んだ。

関学戦の惨敗を受け、全員が危機感を持って臨んだこの一戦。入替メンバーも躍動する。

SH瀧村は替わった直後のプレーで相手DFを中央から切り裂き50メートルを走り切る。19歳二宮も、SO前田のキックパスをしっかり受け止めてトライをあげる。先発のFB鳥原は地味ながらも最後尾からBKラインをまとめて、ポジションが変わった後半には、ピンチの時に絶妙なインターセプトで80メートルを走り抜けてトライを決めた。

 地元奈良出身のLO大内・志磨も躍動。安定したプレーでトライ量産を支えた。特に39歳になった「永遠の奈良県健康優良児」大内はフル出場のタフネスぶり。終盤には№8に入り若手との連携に力を注いだ。

 風の影響もあってコンバージョンはやや不調だったが、16トライを奪って94点での勝利。

「相手に敬意をもって最後まで力を緩めることなく、アタック・デフェンスともに“攻めの姿勢”を見せることができたのは収穫」

と北迫コーチもまずまずの合格点を与える。

 WTB市橋は後半にもトライをあげ、この日のMOMに輝いた。チームに勢いを与えるばかりでなく、サポートや、ケガ中の選手たちにも「オレも早く試合に出たい」と思わせる活躍だった。

 FW陣の中ではFLの福島勇をあげたい。この日はラインアウトのこぼれ球にも鋭く反応。自分から仕掛けてどんどん前に出るプレーが光った。ピッチ外から見守ったアニキ・福島清は

「まだまだ当たりが高い。フィジカルの強い相手とやれば必ずボールに絡まれるますよ」

と、厳しくも弟の活躍に目を細めていた。

 公式戦3連戦、最高の形でスタートを切った。

「勢いだけでなく、いい流れを作っていく安定感が必要と感じました。次の芦屋戦がポイントとなると思うので、個々が爆発してほしい」(谷主将)

「選手はもっと予測をしたプレーをしてほしい。試合中に意識していけばアタック・デフェンスともに前向きなコミュニケーションが取れる」(北迫コーチ)

 

どれだけ走れば、勝利につながるのか

どれだけ体を張れば、仲間と喜びあえるのか

どれだけ情熱を燃やせば、日本一を掴み取れるのかー。

 

友よ、その答えは 風に舞っている。

 

六甲ファイティングブル。

今はただ走り抜けるのだー。

(三宮清純)


【近畿リーグ第3戦のご案内】

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★近畿リーグ第3戦のご案内★

平素は六甲クラブ・六甲ファイティングブルに多大なるご声援を賜りまして、誠にありがとうございます。

明日23日は近畿リーグ第3戦、vs芦屋クラブです。

芦屋クラブとは毎年春と秋に何回も戦い互いに競い合い兵庫県のクラブラグビーを盛り上げてまいりました。どちらも負けられない一戦、激戦が予想されます。

 選手は本日神戸市内で試合前最終練習を行い、明日への出撃態勢を整えました。

 会場は遠く、早いキックオフとなりますが、是非とも熱いご声援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

~近畿リーグ第3戦 vs芦屋クラブ~

・10月23日(日) 10時キックオフ 【加古川・日岡山公園G】

六甲FBvs芦屋クラブ

 

第3戦も燃えろ、六甲ファイティングブル!

 

10/23近畿リーグ第3戦結果

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●10月23日 晴れ10時キックオフ【加古川・日岡山G】
〜近畿リーグ第3戦〜
六甲FB53対0芦屋クラブ
前半5T1G27対0
後半4T3G26対0
★六甲FBメンバー★
1加村→山田
2加來→日下
3永田→緒方
4大内
5平岡→竹田
6伊藤
7福島勇→藤原
8中村
9瀧村 
10前田→村尾
11市橋
12玉川(キャプテン)
13寺田→二宮
14市橋
15鳥原→福島泰

・代表〜北迫、・交替指示→榎村・SA→東畑
・記録→石川・給水→福島清、和田、狩野
・ボール→亀谷、村川、西田
・カメラ→古村・ビデオ→青山、古屋
・アップ担当→北川
・ベンチ→中野、前川、学生3人
・グラウンド準備、アップ、全体サポート、応援
→多くの六甲ファミリー

朝早い集合、試合でしたが、集中力を発揮。なんとか完封することができました。
兵庫県協会の皆さん、芦屋クラブの皆さんありがとうございました。


【10・23vs芦屋クラブ観戦記】

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敵は我にあり

キックオフから39秒だった。

SO前田がタッチを狙い気味に左中間へ絶妙なキックを転がした。

ライン沿いを忠実にチェイスしてきたFB鳥原が芦屋DFに競り勝ち、タイミングよくボールを拾い上げそのままインゴールへ。鮮やかに六甲ファイテイングブルが先制した。

 

 芦屋クラブとの「兵庫ダービー」。打倒・六甲に執念を見せる好敵手に、いつも苦戦を強いられている。

 「昨年もそうでしたが、芦屋さんとはいつも立ち上がりが悪い。朝早いゲーム(10時キックオフ)ということもあり、キックオフから爆発できるよう、アップから集中を高めました」

 出勤で欠席の谷主将に替わりチームキャプテンを務めるCTB玉川副将の言う通り、六甲戦士は序盤から抜群の集中力を見せる。

 4分にはラックの連取から左に展開。FB鳥原→№8中村→鳥原と、芦屋デフェンスを翻弄。

最後は鳥原から再びボールを受けた中村がゴールに回り込んだ。

 先週の奈良ムース戦では体調不良で前半途中で退いた中村。この日はいつも以上に攻守に体を張りチームを勢いづかせる。16分には相手二人に絡まれながらも体幹の強さを発揮して大きく前進。早くも自身2トライ目をあげる。

 リーグ初戦を落としている芦屋クラブ。本来の球際でのしつこさを見せ始める。中途半端なダウンボールや、2人目のスイープが遅いとたちまちターンオーバーから反撃を仕掛けてくる。何度か危ない場面があったが、伊藤、中村の好タックルや、SO前田の好判断もあり常に敵陣で有利に試合を展開する。

 34分。ラインアウトからモールを組んでドライブしてトライ。20-0とする。

 

 前半終了間際、味方も本人もビックリの時間がやってきた。

 互いの蹴りあいからボールがスッポリと闘犬PR加村の腹の上に入り込んだ。ずんぐりした体を回転しながら前に出ると目の前に誰もいなくなった。必死の形相で約40メートルを走り抜けゴールに転がり込んだ。試合開始直後にドンピシャのタックルで気をよくした「トーキングプロップ」。プロップに走られてのトライは相手に予想以上のダメージを与えていく。

「最初の入りもよかったし、いい流れで来ています。」

27-0でのハーフタイム。玉川キャプテンは切り出しさいた。

「後半、まだまだできますよ、もっと走りましょう!」と仲間を引き締める。

「アップからの準備がよかったから、リラックスして初めから爆発できたな」

と北迫コーチ。FWにスクラムでの修正点を与えた。

 

後半、ここで負けたら全国大会が厳しくなる芦屋が反撃を仕掛けてくる。六甲は防戦一方の時間が続いたが、後半16分、芦屋陣ゴール前ラインアウトで、サインミスからFL伊藤がゴールに飛び込むと、このたりから次第に芦屋の声が小さくなっていった。

34分にはデフェンスを翻弄してWTB三木がトライ。

40分にはSH瀧村が右隅に走り切り、ロスタイムには再び三木がトライを決めて53-0のノーサイドとなった。

「最初の入りも良かったし、セットプレーも良かった。先発を勝ち取ったメンバーや、途中から入ってきたメンバーが必死にアピールしてくれたので、チームはいい流れで来ていると思います」

 と玉川キャプテン。数週間前の強化試合で関学大に惨敗してから、チーム全員が危機感を持って取り組んでいることに手ごたえを感じているようだ。

「ここから大事になるのが、全国大会をどれだけ意識したプレーができるか?ここ数年僕らは後半に逆転されて4強どまり。最後まで走りぬく、一つのミスが全国では失点、敗戦につながることを、全員が改めて認識することが大事だと思います」

 と、さらなる上積みを見据えた。

「ええ試合やったけど、まだまだいけるし、もっとできると思う。それはFW・BKでわかってると思うので、各個人でしっかり反省してほしい。これからタイトな試合でも今日以上のプレーができるように、選手はもっと努力をしてほしい」。

 北迫コーチも、現状に満足することなく、レベルアップが必要と、完勝のチームムードを引き締める。

 

 この日、早朝の試合にも関わらず、50人近くの選手・スタッフが集まった。23人のメンバーが試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、残りのメンバーはサポートに務めた。

 選ばれなかったメンバー、試合でもフル出場以外のメンバーは、試合後のフィットネスで自分を追い込んでいた。

 試合を重ねることに、結束もさらに固くなる。

 六甲ファイティングブル。

 今はただ走り抜けるのだ。

(三宮清純)

 

追悼・平尾誠二さん

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追悼・平尾誠二さん

 元日本代表、日本代表監督で、神戸製鋼GMの平尾誠二さんが、20日お亡くなりになられました。53歳という余りにも若すぎる生涯に、大きな喪失感とともに、平尾さんの功績と評伝が各方面で掲載されています。

 六甲クラブでも“ミスターラグビー”平尾さんの思い出をご紹介させていただくとともに、心よりご冥福をお祈りいたします。

日本スタイルのクラブチームとは?

                      六甲クラブ理事長・中島誠一郎

 平尾さんとは数年前、仕事の関係から食事をご一緒させていただいてから、以降、食事やお酒の席などでご一緒させていただきました。

 ある日、「今日発売の週刊誌に出てるねん」と嬉しそうに話してくれたことがありました。某週刊誌の見開きに、某“世界最古の香水”の広告に平尾さんの姿が。

「夏目漱石みたいですね」と言う私に「なかなかやな」と自分でご満悦にうなずく平尾さん。「学生時代にはじめてつけたオーデコロンで、大人の証みたいなもんで憧れた。だからこの広告に出させてもらった」とあの平尾さんが無邪気に喜んでいたのが可愛くて印象的でした。

 ビジネスの話で、「(会社で)個人個人に主体性や自主性を育てようとしてるんです。」と相談した時は、「自主性や自由と言ってきたけど最近はそれでだけではアカンと思う。だから『理不尽に勝つ』という本を書いた。時代によって考え方も変わる。」とおっしゃってました。「本を書くのは、日記みたいなもんで、その時に考えていたことを本にしている。」とも。常に社会環境や時代に反応されていたと思います。。

 よく言われているようにホントに洞察力がすごく、特に人付き合いには気を使っておられ、私にも色々とアドバイスや指摘をいただいたことも思い出します。

 

 もちろん神戸製鋼や日本ラグビー、W杯についても度々話をされましたが、クラブチームが日本選手権への出場機会を失ってからは、平尾さんに、六甲クラブの価値をどう高めるつもりなのかと何度か質問されました。

「クラブラグビーのポジションが曖昧なので、もっとやり方があるんちゃうんか?」と。

 イングランドのクラブチームみたいになる土壌が日本にはないけれど、日本スタイルのクラブチームを地域に根差しながらどう作るか、勝利なのか楽しみなのか趣味でやるのか、普及の場や老若男女の憩いの場なのか、いろんな価値がある。六甲はどこまでの勝利を求め、何を目指すのかを考えた方がいいとおっしゃっていました。その答えを未だに模索中です。

 

「俺はラグビーが好きというより、結局はゲームが好きなんやと思う。将棋やオセロでも良かったけど、一番面白かったのがラグビーやった。人を使って実際にゲームを動かす。チームを作る。戦略的。それが一番面白かった。」その言葉に平尾イズムの根幹があったように感じます。

  カッコ良くて、でも飲んでアホな話をしながら陽気に笑う平尾さんの姿がもう見れないと思うと寂しくなります。

  どうかゆっくり休んでください。

 ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 良き仲間で良きライバル

                      六甲クラブ総監督・東田哲也

  平尾が亡くなった20日、大阪で83年にウェールズと戦ったジャパン戦士が集まるイベントがありました。前日、「一度、またみんなで会いたいね」とメールを送っていたのですが・・・。

 イベント後、皆と飲んでいましたが、やはり、横に平尾がいなくて寂しかったです。

  初めて会ったのは、高校2年の近畿大会でした。彼がフシコー(伏見工)で、僕がコーダイ(大工大)。プレーのキレが鋭かったのを覚えています。高3で、国体の時は僕のトライで勝ったんですが、花園の決勝では…やられました。平尾は準々決勝の秋田工業戦で足をケガしており、決して万全ではなかったんですが、自分よりも周囲を生かしたゲームメイクで、我々のデフェンスが散らばってしまった。その印象が強いです。

 

 一緒に進学した同大では二人とも一年からレギュラーでした。林さんが主将だった80年度の大学選手権で準決勝に明大に負けて、その晩、宿舎での「残念会」は荒れに荒れたので、当時主務の先輩に連れられて、平尾と二人、近所の喫茶店に“一時避難”したことを覚えています。

 三連覇の時の同大ラグビーは、よく「自由奔放」と表現されますが、あの時は岡(仁詩)先生が「こんなんあんねん」と、海外のサインプレーなどを紹介してくれたやつを平尾中心にアレンジさせて練習などに取り込んでいました。

 83年のウェールズ遠征。吉野さん(WTB。早大→サントリー。六甲クラブにも99~02年度所属)らと僕らは一番若い年代だったんですが、主将の松尾さんや、当時の釜石黄金世代の先輩方にかわいがってもらって、本当に楽しい遠征でした。確かあの時は二人ともケガ明けだったかな?時間が経つにつれてアームズパークの雰囲気が変わっていったのを覚えています。

 とにかく楽しかった学生時代。平尾は味が濃いのが好きで、ギョーザや天下一品の本店や丸太町のラーメン屋によくみんなで行ったものです。ちょっとあまり大きな声で言えないのですが、学生の身分で、夜の祇園に繰り出したり、楽しく酒を酌み交わしました。

 お笑いもコテコテ好きでした。今だから話せますが、大学時代、練習をさぼって二人で吉本新喜劇見に行ったこともありました。

 社会人になって、私はワールド、平尾は神戸製鋼に入社し、関西のラグビー界を引っ張ってきました。試合の時はそんなに話すことはなかったですが、試合後、神鋼やワールドの選手が飲みに行く店がたいてい一緒で、よくバッタリ出会ったものです。だからこそ、「神戸ダービー」で対戦する時は絶対負けたくなかった。

 私が40歳を過ぎてもまだ現役でプレーしている姿を見て、「お前もようやるなあ」「まだまだやるで!」と互いに笑いあったことも覚えています。

 最後に会ったのは数年前。私が東京転勤する時の送別会に駆け付けてくれました。メールでもちょくちょくやり取りがあって、今年の春あたりには「だいぶよくなってきた」という返事も、もらっていたのですが・・・・。

 ラグビーのもとにめぐり会い、競いあい、励ましあって…。平尾との思い出は楽しいことばかりです。

 同じ時代にともにプレーできたことを誇りに思います。

 平尾、本当にありがとう。              (本文敬称略)

 

 

 

【近畿リーグ第4戦のお知らせ】

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近畿リーグ第4戦のお知らせ

 平素は六甲クラブ、六甲ファイテイングブルに多大なるご声援を賜りまして、誠にありがとうございます。

 明日、30日は神戸市のユニバ総合運動公園サブGで近畿リーグ第4戦があります。

相手はスーパースターズ。近畿リーグの強豪、激闘が予想されます。選手たちは本日、神戸市内のグラウンドでキャプテンズラン(試合前最終練習)を行い、明日への出撃準備を整えました。

 地元・神戸での試合、会場は無料ですので、ぜひともグラウンドに足をお運びいただき、六甲戦士に熱いご声援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。

~近畿リーグ・第4戦~

六甲FBvsスーパースターズ

12時キックオフ   【神戸ユニバ・サブG】

※神戸市営地下鉄「総合運動公園」から徒歩約10分

※駐車場は立体駐車場などをご利用ください。

 

地元。神戸のピッチを走り抜けろ!

六甲ファイティングブル!

 

【近畿リーグ第4戦結果】

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●10月30日(日) 晴れ12時キックオフ 【神戸ユニバ・サブG】

~近畿リーグ第4戦~

六甲FB 45(前31-0、後14-12)12 Sスターズ

前5T3G                      後2T1G

後2T2G

★六甲FBメンバー★

1、加村→緒方

2、加來→日下

3、永田→村川

4、志磨

5、小野

6、山田→伊藤→藤原

7、福島勇

8、中村

9、谷(主将)→瀧村

10、前田

11、市橋→村尾

12、玉川

13、寺田→福島泰

14、二宮

15、三木

 

16、緒方

17、日下

18、村川

19、瀧村

20、藤原

21、村尾

22、福島泰

23、伊藤

・代表~北迫・交代指示~榎村・SA~山下・記録~石川

・給水~福島清、和田、北川・ボール係~小杉、亀谷、宮野

・ビデオ~青山、・カメラ~古村

・ベンチサポート~東畑、渡部、鈴木、中野

・応援~多くの六甲ファミリー

後半もたつきましたが、勝ち点5を獲得、通算「20」としました。

秋晴れの下、最高の天然芝で選手たちは思い切りプレーすることができました。

Sスターズの皆さん、兵庫県協会、近畿リーグの皆さん、会場関係者の皆さん

ありがとうございました。

【10・30vsスーパースターズ観戦記】

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入りが肝心

 神戸市はユニバ総合サブグラウンド。

 「サブ」とつくが、天然芝は関西屈指の状態を誇る。

 「今日も多くの人がサポートしてくれてます。よく練習に参加しても、試合に出られない選手もいる。試合メンバーはそれをしっかり背負って、誇りを持って最高のプレーをしよう」(谷主将)

 3週連続公式戦が続き、ケガ人も出てきた。仕事などでどうしても出席できないメンバーもいる中、ケガをおして出るメンバーもいた。慣れないポジションのメンバーもいた。

 「絶対にミスや上手くいかない時が出てくる。そこは全員でカバー、取り返そう。次につながる試合をしよう!」(谷主将)

 キックオフ早々、六甲は敵陣で優位に試合を進めていく。ただ見切りが早いのか、もう少しでトライという場面で、スーパースターズの必死の防御に陣地を返されてしまう。

 前半11分、モールを強引に押し込み左隅に先制トライ。

「ラインアウトのキャッチ後のフォローや、持ち込んだ後のブレイクダウンが少し雑やなあ」

 ベンチから北迫コーチがつぶやいた。それでも常に22メートル陣内にスターズをくぎ付けにして19分、三木がトライを決める

 続く27分には相手防御を突破したFB三木が、DFを引き付けてからの「SBWパス」。二宮は猛然とゴール裏まで走り切った。

 その後SH谷、再びFB三木のトライで31-0でのハーフタイムとなった。

 まずまずの内容に少し余裕が出たのか?3連戦の疲れがあったか?

試合後「ハーフタイムの時間の使い方を大切にしなければいけないと改めて感じました」と谷主将が振り返るように、もたついた立ち上がりで、六甲は防戦一方の時間が続いた。

 スーパースターズも前半の反則の多さをキッチリ修正してきた。ラインアウトも急に獲得率が悪くなった。

 後半12分、自陣で挽回しようとスクラムを押すがホイール。DFに穴が開きトライを許してしまう。

「スクラムにムラがありすぎ。まっすぐ押すところで1番側が出すぎてしまう。しっかりコントロールせなアカンのに…」

 試合の中で必ず苦しい時間はある。どのように流れを変えればいいかゲームメイクができていないという。ポッドで動くことを意識しすぎたか

「FWのアタックでもわざわざDFの強い0,1チャンネルに狙いに行ってる場面が多い」

  さらにはインターセプトを許し31-12と追い上げを許してしまう。

「(アタックで)もっと外のスペースを使おうと、深い位置でのプレーを選択しプレッシャーをかけられてしまった。欲を出したらいけませんね」(谷主将)

  

 追い上げられてから六甲は次々とフレッシュな力を投入していく。SH瀧村は踊るように球をさばき、CTB村尾は人に強いところを見せ、CTB福島泰は捕まっても低い姿勢からググッと伸びてボールを前に運ぶ。

 「替わった選手はみんな六甲に流れをも変えようといい動きをしてくれた」と、北迫コーチも合格点をあげた。

 後半30分、もやもやを吹き飛ばすように、LO志磨がスケール大きいアタックからタッチダウン。ゴールも決まって38-12と突き放す。

 この日のMVPは二宮。若干19歳の学生選手ながら、思い切りのいいプレーとランでピッチを駆け巡った。後半途中からSOにも入り、終了間際にこの日二つ目のトライで勝負を決めた。これから先が楽しみな存在だ。

 

 45-12でのノーサイド。

「後半だけみれば14-12。これは危機感を覚えないといけません。」(谷主将)

「いいプレーはいっぱいあったけど、先を見据えたら厳しい評価になる。色々な状況の中で何に注力すればいいか理解が必要(北迫コーチ)

 この試合もまた多くのメンバー外がスタッフとして試合を支えた。

ケガからの回復を待つ者もいるが、多くが「早く自分も試合がしたい」という気持ちをグッとこらえてのサポートだった。その証拠に試合後、トラックを利用してのフィットネスは熾烈を極めた。

 「がんばろ~ぜ、メンバー外!」自虐的に仲間を鼓舞しながら必死に自分を追い込んでいく。試合に出たメンバーでも、途中出場者やフル出場でも志願した者たちも続いていく。

「試合に出られない仲間が明るく盛り上げるてくれるのが六甲クラブの良さです。彼らが非常にいいムードを作ってくれている。今日もケガ人が出たけど、ケガが治って戻ってくる選手もいます。この試合で出た反省点をしっかり修正して、また全員の力で最終戦、文の里クラブに備えたいと思います」(谷主将)

 

 戦うのは選手だけじゃない。全員が今できることをチームのために。

六甲ファイテイングブル。

今はただ走り抜けるのだ。

(三宮清純)

 

 

 


【近畿リーグ最終戦のご案内】

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近畿リーグ最終戦のご案内

 平素は六甲クラブ、六甲ファイティングブルに多大なるご声援を賜りましてありがとうございます。明日は近畿リーグ最終戦、文の里クラブ戦です。

 文の里クラブは選手層も若く勢いがあり、六甲と同じくリーグ戦では負けなし、明日は全勝対決となります。全国大会に向けて決して譲れない戦い。激戦が予想されます。

 選手は本日、神戸市内のグラウンドでキャプテンズラン(試合前最終練習)を行い、明日の出撃態勢を整えました。

 近畿リーグ優勝をかけた大一番、会場は入場無料ですので、是非グラウンドにおこしいただき、六甲戦士に熱いご声援をよろしくお願いいたします。

★近畿リーグ最終戦★

・11月13日(日) 13時20キックオフ

~Jグリーン堺・S14フィールド~

六甲FBvs文の里クラブ

 

全国へ走り抜けろ!六甲ファイテイングブル!

 

11・13近畿リーグ最終戦結果

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●11月13日(日)晴れ 13時20分KO 【Jグリーン堺S14G】

~近畿リーグ最終戦~

六甲FB 46(前29-7後17-22)29 文の里

(前5T2G)                            (前1T1G)

(後3T1G)                            (後4T1G)

★六甲FBメンバー★

1、加村→山田

2、加l來→日下

3、永田→奥田

4、福島清

5、志磨

6、中江→平岡

7、福島勇

8、小野

9、谷(主将)→瀧村

10、前田→竹田

11、三木

12、玉川

13、寺田

14、市橋→村尾

15、鳥原→二宮

 

16、奥田

17、日下

18、平岡

19、瀧村

20、竹田

21、二宮

22、村尾

23、山田

・代表~北迫、・交代指示~榎村・SA~山下・記録~高鷲

・給水~伊藤、和田、東畑・ボール係~亀谷、小杉、宮野

・ビデオ~古屋、青山、カメラ~古村

・ベンチサポート~狩野、竹下、中野、瀧水

・試合サポート~江畑、平尾、藤原、中西、高萩

 後半、最後まであきらめない文の里さんの猛攻に、今後の課題をいただきました。

 これで近畿リーグ5戦全勝、勝ち点「20」で全日程を終了、23年連続23回目の全国大会出場を確実にいたしました。

 関西協会、大阪府協会の皆様、文の里クラブの皆様ありがとうございました。

 また、会場に応援におこしいただいた多くの応援の皆様、本当にありがとうございました!

 

【11・13 vs文の里クラブ観戦記】

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日本一へBestを尽くせ!

穏やかな小春日和のJグリーン堺S14フィールド。

 六甲ファイテイングブルの近畿リーグ最終戦は文の里クラブとの全勝対決。

互いに譲れない戦いは最後まで激しいものになった。 

 

 前半早々、文の里は風上を利用して、巧みなタッチキックで六甲ゴール前に攻め込んできた。今季六甲のリーグ4戦すべてにビデオ偵察を派遣、スカウティングも万全。この一番に、元神戸製鋼の高倉を№8に起用、自慢のバックスには14年度流経大主将のCTB木村海斗を擁し「打倒・六甲メンバー」で襲いかかってきた。

 六甲も懸命のデフェンス。だが、ノータッチを蹴ると文の里のバックスリーがワイドに攻撃を仕掛けて再び六甲ゴール前に迫る。ゴールを背に我慢の時間が続く。ややミスマッチもあり、あわやトライかという場面では、WTB市橋とよく戻ったLO志磨のダブルタックルで相手をタッチライン外にはじき出した。

 前半13分、やっと六甲にチャンスが来た。自陣10メートル付近のスクラムから左に展開。巨漢CTB寺田が相手防御を突破する。数回フェイズを重ねてラックから左に展開したボールをPR加村が受け取りビックゲイン。意外と小回りが利く闘犬PRがDFをかわしてゴール前まで迫る。素早いラックから最後はFB鳥原に渡り、右隅に先制トライをあげる。

 しかし文の里もすぐさま反撃。19分にはCTB木村が六甲防御をかわしてゴール前へ。ゴールポスト真下に飛び込んむWTB佐々木のトライを生んだ。ゴールも決まって5-7。六甲は今リーグ戦で初めて逆転を許してしまう。

「まだ慌てる点差じゃないし、落ち着いてまずは敵陣へ」 

これまでのリーグ戦ではなかった文の里のワイドな攻撃にタックルミスもあり、六甲は再三ピンチになったが、WTB市橋、FB鳥原が必死のカバーデフェンスでしのぐ。そして27分、六甲に再びチャンスがやってきた。

 タッチを狙った文の里のキックをFB鳥原がライン際で絶妙な処理を見せ、ボールはWTB三木へ自陣から韋駄天WTBがひらりひらりと相手防御をかわしてあっという間にゴール前に迫る。ラックからまたもや闘犬PR加村が鋭く切り込みずんぐりむっくりした体でインゴールに転がり込んだ。10-7。スクラムリーダーの身体を張っての逆転に、次第にチームが勢いづいていく。

そしてもう一人体を張る男がいた。猛牛CTB寺田である。「文の里は強いんで、やったろうと、試合前から燃えてました」(寺田)

3人がかりのタックルもなんの、鈍い衝撃音とともに愚直にクラッシュを繰り返し、文の里デフェンスに少しづつほころびを作っていく。31分にはゴール前から切り込み、2回ほど相手をぶち飛ばしてゴール下にトライを決めた。

 セットプレーで優位に立った六甲は次第に敵陣でプレーをしていく。志磨、福島清のアタックで圧力をかけ、闘犬PRの『カムラン』に負けじと、HO加來も随所で「スイカ泥棒」プレーを見せてゴール前に迫る。39分、43分とWTB三木がトライを重ね29-7。前半だけで5トライを数えてのハーフタイムとなった。

「決していい立ち上がりではなかったけど、我慢強いデフェンスからトライが生まれた。みんな素晴らしい!」

ハーフタイムで谷主将は仲間を盛りたてる。そしてここ数戦、後半の立ち上がりの悪さにフォーカスして「勝負はここから。後半の立ち上がりに意識していこう」(谷主将)

 その言葉通り、六甲は最初の10分に再び集中する。後半1分、市橋が左隅にトライ。

 後半10分には再びCTBのバイソン寺田が豪快に文の里防御を突破してチャンスメーク。左に展開して最後はFB鳥原が回り込んだ。

 文の里に1トライを返されたが、28分にはFWがスクラムにこだわりを見せる。やや高めに浮いたが一つの塊となって押し込み、文の里の3番がたまらず頭を抜く反則。アドバンテージをもらいながら最後は№8小野がトライを叩き込み46-12とする。

「文の里さんの強みである両WTBを生かしたアタックも抑えることができ、この辺りまではいい流れだったんですが・・・・」(谷主将)

 ここからフレッシュな力でさらに追い討ちをかけようと、六甲は次々とリザーブを投入していくが、これが少し裏目に出た形となった。最後まであきらめない文の里の執念もあったが、やや簡単にDFを外される場面が目立ち、ゴール前にくぎ付けとなる。しかし前半のような粘り強いDFが続かない。しんどくなった時こそしっかり戻って激しいDFをすることが大切なのに、気ばかりあせって反則を繰り返してしまう。結局後半残り15分で3トライを失い、相手にボーナスポイントを与える形となってしまった。

 

46-29。2年連続で近畿リーグ全勝優勝、23年連続23回目の全国大会出場を決めたが、メンバーには少しほろ苦いノーサイドとなった。

「リザーブメンバーに“心身の準備”ができていたか?でしたね。テンポアップできる実力はみんな持っているのにもったいない。そこは今後の課題ですね。」(谷主将)

 確かにリザーブの準備は難しい。投入時間、戦況で、残り少ない時間をいかに100%のパフォーマンスができるか。相手も必死の反撃をしてくる。何事も準備が肝心だ。

 北迫コーチが試合全体をまとめる

 「FWBKとも、最初はタックルミスや判断ミスがあったけど、中盤以降修正ができたのは良かったね。FWは特にセットプレー初めはバラバラやった。できるんやから最初からやれ!と(苦笑)これから全国大会。一発勝負となるので、今までのプレーの精度をもっと高めていったほしい。シンプルに力強くでいいので」。

 解散前の全体集合で、谷主将は少し長めの話を始めた。

「ここから全国大会までの約2か月が非常に重要になっていきます。ケガから復帰する選手もあり、チーム内の争いもより熾烈になってくると思います。リーグ戦に出ていたからと言って、全国大会に出られるとは限りません。」

 全国大会をどのメンバーで戦うか。主将の頭の中を様々な思いが交錯している。先日「本当に悩みますね。うれしい悲鳴ですけど(苦笑)」とこぼしたこともあった。

 「悔しい思い、嫌な思いをする人が出てくると思います。だけど諦めないでください。それでもグラウンドに来てください。僕は今の六甲メンバーが一人も欠けることなく、戦い切りたい。日本一になりたい。」

 大学の部活でもないのに、自分が試合に出れないのに、ボールや給水やビデオやアップサポートを、悔しさをグッとこらえてサポートする仲間を知っている。

「(試合に出られない)みんなの思いも背負って試合に出ているつもりです。みんなの熱い想いはチームのエネルギーになります。残り三か月、日本一に向けてBESTを尽くしましょう」

 

六甲ファイティイングブル。

今はただ走り抜けるのだー。

(三宮 清純)

 

 

 

 

【11・19vsJR西日本結果】

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●11月19日(土) 曇り16時キックオフ 【JR西日本鷹取G】

六甲21(前0-12、後21-14)26JR西日本

(後3T3G)                 (前2T1G、後2T2G)

★六甲メンバー★

1、加村

2、加來

3、永田

4、福島清

5、青山

6、福島勇

7、中江

8、平岡

9、谷主将

10、前田

11、三木

12、福島泰→由良

13、村尾→拝原

14、市橋→二宮

15、鳥原

 

リザーブ:日下、山田、藤原、榎村、瀧村、小杉、宮野、

ボール~中村、石川

交代指示:高鷲 コーチ:北迫

トレーナー:加納、東畑、学生

マネ:竹内、中野、瀧水

 最高の天然芝で貴重な実戦機会をいただきました。レイラーズさんの激しい接点は本当にいい経験になりました。レイラーズの皆さんありがとうございました。

 

 

【11・19 vsJR西日本観戦記】

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不安から自信へ

 近畿リーグ2年連続全勝優勝から1週間。

 「ここから全国大会までの約2カ月が本当に大事になってきます」(谷主将)

  JR西日本レイラーズのご厚意の下、急きょ、練習試合が組まれることになった。

 

 「近畿リーグと同じようにやっていたら、(ブレイクダウンなど)いっぺんに持っていかれる」

キックオフ前の円陣で各選手とも気合を入れる。メンバーもCTBに福島泰、村尾の若い力を起用。「上手くいかない場面も出てくるが、反応を素早く。全員でデフェンスをしっかりしていこう!」

 

 16時。曇天の中でのキックオフ。序盤から六甲は果敢に攻めるが、レイラーズの分厚いデフェンスが立ちはだかる。ここ数試合、切れのいい角度からゲインを突破していたPR加村もダブルタックルに前進を阻まれる。ターンオーバーからレイラーズも一気に六甲陣内に攻めよってきた。

 六甲陣22メートル内に入ったレイラーズはラインアウトから、モールで執拗に攻めてくる。六甲も必死のデフェンス。この日№8に入った平岡は分厚い攻めに顔を真っ赤にしながら防御を繰り返す。BKも若いCTB陣が奮闘。何度かあったピンチを好タックルで止めていく。

 

前半24分。モールでのこだわりを見せるレイラーズが、最後はBKまでモールに入ってトライ。

「あ~もったいないなあ。JRも攻め疲れしてきてたから、もうひと踏ん張りできたら流れ変わったのに」(北迫コーチ)

 38分には連続攻撃からミスマッチをつかれてトライ。辺りが暗くなりナイター照明が入ったところで0-12でハーフタイムとなった。

 

「(№8)志磨さんやアキモリさん、(CTB)寺田さんのようなペネトレイターがいない中、どんなゲームができるか?」

 試合前に谷主将は語っていたが、「(トップウエスト相手に)よく止めてると思う。後半もしっかり戦いたい」と巻き返しを狙う。

  FWメンバーも時間が経つにつれて、DFやブレイクダウンに手ごたえをつかんだのか、表情にやる気がみなぎる。

 

  後半、少しメンバーを入れ替えてきたレイラーズは再び六甲陣内に攻め込んできた。六甲FWは必死に球に絡み前に出るDF。そして、チャンスがやってきた。

 後半6分、左ワイドに展開するレイラーズからWTB三木がゴールライン直前でインターセプト。相手をかく乱するランで一気にトライまで持ち込んだ。ゴールも決まって7-12と反撃のののろしを上げる。

 「我慢のDFを繰り返したから、生まれたトライやな。これでFWも勢いがつく」(北迫コーチ)

 FWの中でも一番燃えていたのがLO青山だった。近畿リーグ初戦で古傷を痛め、しばらくサポートに徹していたが、この日が復帰試合。ハイパントでの豪快なキャッチなど攻守に渡って奮闘。これまで試合に出られなかった鬱憤を晴らすかのようによく動いていた。

  

 レイラーズも突き放しにかかるトライを奪うが、六甲の闘志は衰えない。経験のないナイターの試合からか、カクテル光線に映し出される六甲戦士たちがいつもより頼もしく見えた。

 唯一、悔やまれるのはラインアウトでのミスからトライを奪われた場面。これで集中の意図が切れかけたが、ラスト20分、六甲はSOに由良を投入して巻き返しをはかる。

 

 9月に文字通り「不惑の司令塔」となった由良。ピンチにもひょううひょうとしたゲームメイクで陣地を次第に挽回していく。ラスト10分を切ったあたりから六甲の時間がやってきた。前半でのお返しとばかりにFWがラッシュ。最後はWTB市橋がポスト付近にトライをねじ込んだ。

 一進一退の攻防を繰り返すが、「スクラムは今シーズン一番よかったんとちゃうか?あれだけコントロールできれば相手も他のプレーに影響してくる」と北迫コーチが評価するように、セットプレーが安定すれば、強敵にも十分自分たちのラグビーを仕掛けていける手ごたえをつかんだ。

 ノーサイド間際に、再び三木がトライ。21-26でのノーサイド。敗れはしたものの、大きな自信と収穫を得た一戦だった。

 「FWのモールDF、バックスの粘り強いタックルよかったです。もっとリアクションを早く仕手ほしいのと、一人ひとりのプレーの精度を上がるのが必要だね。良い素材をみんな持っているのでできるはずや」

 北迫コーチもまずまずの合格点を与えたが、後半ラインアウトからトライを奪われた場面をとらえ、「今後、不用意なプレーは厳禁。一つのミスで流れが一気に変わるので、注意が必要」と課題を付け加えることも忘れなかった。

 

 全国大会まであと2カ月。近畿リーグが終わって、例年チーム力のやや停滞気味となるのだが、この時期に、こうした実力チームとの闘いはチームの財産となり着実に力になっていく。文の里戦では不本意な動きだったメンバーや、久々にピッチに上がったメンバーもチャンスを無駄にしまいと必死のプレーが目立った。

 もっとできる。もっと強くなれる。六甲戦士の挑戦は続く

(三宮清純)

 

 

12/3vs大体大結果

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●12月3日晴れ12時キックオフ

〜強化試合〜【大体大グラウンド】
六甲39(前22ー26、後17ー14)40大体大
前4T1G                                                         前4T3G
後3T1G                                                         後2T2
★六甲クラブメンバー★
1山田→加村
2日下→加來
3緒方→榎村 
4福島清 
5青山
6中村→福島勇
7中江 
8志磨
9瀧村→宮野
10二宮→古屋
11和田
12福島泰→小杉
13寺田→前田
14市橋→拝原
15玉川
※練習試合につき入れ替え自由、ポジション変更あり

・交代指示→北迫、SA→東畑、給水→谷、三木・ビデオ→高鷲

学生の低く激しいタックル、ブレイクダウン、素早いリアクションは大変貴重な経験となりました。
大体大のみなさま本当にありがとうございました。

【全国大会壮行会を行いました】

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ラグビー全国大会壮行会を行いましたラグビー

 六甲クラブ・六甲ファイティングブルの「2016年シーズン全国大会壮行会」が12月4日、神戸市六甲アイランドの『ホテルプラザ神戸』で行われ、選手・スタッフ・OB・家族など約60名が出席しました。

 まずは、東田哲也総監督の乾杯のあいさつ。「昨年と違い昨日はホロ苦い酒を飲みましたが…」と、3日の土曜日に行われた母校・同大の惜敗の“恨み節”を盛り込んで笑いを誘い、「今年こそ日本一奪回を!」とグラスを掲げて高らかに乾杯を告げて始まりました。

 次に壇上脇に展示されている新ジャージ、ピステを紹介。ジャージデザインのコンセプトなどを榎村GMが説明。まだ一度も着られていないセカンドジャージが、今度の全国大会でお披露目になる可能性も示唆しました。

 

 そして東京から駆け付けた、「六甲クラブ一の情熱家」中嶋光正OB会長から激励のスピーチ。「全国大会では全てのチームが「打倒・六甲」で死に物狂いで襲い掛かってくる。絶対に負けるな!」と今年も熱い熱いゲキを飛ばし、日本一に向けてのOB会からの「志」を谷主将に贈呈しました。

 

次にメンバー紹介。ポジションごとに分かれて、それぞれが全国大会に向けて決意を述べていきます。

 「メンバー入りできるよう頑張りたい」

 「今年こそ日本一になるように貢献する」

 「去年はボクのせいで負けた。絶対リベンジします」

 六甲クラブ23年目を迎えた、あるベテランメンバーは

 「過去6度の優勝を経験してきた。優勝するのとしないのでは全然違う。今後の人生にも大きくつながってくるし、是非日本一を若いみんなにも味わってほしい。全国大会は総力戦になる。全員がたとえ1分でもいいから試合に出てやる!の気持ちで、この時期を過ごしてほしい」と語りました。

 

 また、地域貢献活動「ドリームラグビー」で日頃から交流のある「ドリーム甲子園」利用者の皆さんから「日本一奪回」の想いがたくさん詰まった寄せ書きが今年も届きました。この寄せ書きは、全国大会時にロッカールームに掲示され、ピッチで戦う六甲戦士たちに熱いパワーを送ります。

 会の途中で、例年盛り上がりを見せるビンゴ大会では今年も全員が一喜一憂。一足早いクリスマスプレゼントに会場は沸きました。

 最後に谷晋平主将、中島誠一郎理事長があいさつ。参加者全員で輪になり、六甲クラブ部歌「She´ll be」を歌って大団円となりました。

 近畿リーグ2年連続の全勝優勝で、23年連続23回目の全国大会出場を果たした六甲ファイティングブル。今大会もシードを頂き、2回戦からの登場となります。

【第24回全国クラブラグビー大会】

・2回戦~1月22日(日) 14時キックオフ 【宝ヶ池球技場】

六甲FBvs(REDWINGvs三鷹オールカマーズの勝者)

 初戦までの1か月ちょっと、さらに精進を重ねてまいります。全国大会にむけてさらにヒートアップする六甲ファイテイングブルに、熱いご声援をよろしくお願い申し上げます。

~六甲クラブ事務局~

 

 

 

 


【12・3vs大体大観戦記】

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強い気持ちと強い想い

「反則で負けるような試合は絶対にやめてくれ!」

 12月4日、神戸市内のホテルで開かれた「2016年度・六甲クラブ全国大会壮行会」に、東京から駆け付けたOB会長の中嶋光正は、いつもながらの厳しくも熱いゲキを飛ばした。

「全国大会、対戦するチームは皆、死に物狂いで勝利をつかもうと襲い掛かってくる。君たちの試合結果は毎回チエックしていますー」

 

 72歳になる中嶋の熱い話を聞きながら、多くの六甲メンバーは前日の3日に行われた大体大戦の事を思い出していたに違いない。

 六甲39-40大体大。

 関西Aリーグ復帰をかけた入れ替え戦を翌週に控えた大事な時期に試合を組んでもらった。タイダイの試合メンバーは来季を見据えた3・2年生中心の若くて激しい戦力だという。

 「今日の試合、これまでなかなか試合に出られなかった人には全国大会にアピールする絶好のチャンスです」

 試合前のメンバー発表で谷主将は言った。WTB三木と2人で給水係を務めて戦況を見守ることにした。

 キックオフ早々、敵陣深く攻め込んだのに簡単なミスからターンオーバーされ、相手WTBに一気に走られて先制トライを失い、嫌な雰囲気が漂う。しかし六甲もすぐさま反撃。CTB寺田の突破から有利にパスをつないでトライを返す。

 しかし大体大に簡単にモールからトライを奪われ、以降、取ったり取られたりの様相になってきた。

「なんか、もう粗い試合やったな」

と北迫コーチが振り返るように、見ているものにはやや物足りなさが感じられた。もちろんアタックは激しく前に出て、トライ数は大体大を上回る7つを数えた。

 しかしDFでは、毎日の鍛錬で鍛え上げられた学生たちを、初めでしっかりと止めなければ、厳しい場面もあった。六甲は谷と三木以外のすべての選手を投入。必死にアピールする選手や、気合が空回りしていた選手もあった。

「後半残り20分で走り勝つゲームをしないと日本一はない。どんな相手にも全力を尽くして勝ってくれ。」

 話を壮行会に戻す。中嶋OB会長は、過去2年、試合終盤に逆転され苦杯をなめた六甲を目の当たりにしている。各地の強豪が集まる全国大会。リーグ戦とは比べ物にならない厳しい状況も出てくる。だからこそ、一つのミス、反則が命取りになる。

「六甲クラブはもうすぐ50年。私の娘や息子よりも付き合いが長くなりました。人が少なくなってつぶれそうになった時は一度や二度ではなかった。『どんな相手でも強い気持ちで戦う』六甲スピリットを紡いできた歴代のメンバーたちがここまで築き上げてくれたものだと思います。そしてこの経験は必ず仕事に生きてくる」

 こんなにも熱いオヤジがいるんだ・・・。新しいメンバーたちは驚いたかもしれない。後程行われた選手紹介では「必ずリベンジを!」と誓う六甲戦士たちの力強い言葉が続いた。

 「主将3年目になりました。今年こそ日本一になって選手、スタッフ、OB、家族、すべての皆さんと喜びを分かち合いたいです」谷主将の熱い決意に会場は沸いた。

 「私たちは多くのものを背負っている」

 六甲クラブ理事長の中島誠一郎が最後に話した。

「どのカテゴリーでも激戦、接戦に勝つチームには必ず『背負っているもの』の差が出てきます。24回の歴史を数える全国大会で23回続けて出場しているのは六甲だけです。このジャージの裏にはこれまでのOBや家族、支えてくれた多くの人々の想いがたくさん詰まっている。それは苦しい時には必ず力になってくれるはずです。選手スタッフ一同、「必ず勝つ」という気持ちで臨んでまいります」

 1969年、7人のラグビー好きが集まって始まった六甲クラブ。歴代の選手が挑戦し続けてきた。決して勝利ばかりではなかった。むしろ敗北から立ち上がることでクラブの歴史を紡いできた。

 まもなく始まる23回目の全国舞台。

 六甲戦士は強い想いを背負って、強い気持ちで戦う。

 (三宮 清純)   

 

 

 

12月11日vsJR西日本結果

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●12月11日日曜日 晴れ 14時キックオフ
〜強化試合〜
六甲17(前10対12 後7対7)19JR西日本
前2T                                                    前2T1G
後1T1G                                                 後1T1G
★六甲クラブメンバー★
1加村
2加来→日下
3永田→奥田
4福島清
5青山→藤原
6福島勇→伊藤 
7大内→中江
8中村
9谷→亀谷
10前田→小杉
11三木→和田
12拝原→二宮
13寺田→福島泰
14鳥原→内田
15玉川→古屋
※練習試合入れ替え自由
・交代指示〜高鷲、榎村、トレーナー〜東畑
・ベンチサポート〜前川、石川、緒方
・ビデオ〜山田、奥野

最高の環境の中、トップウエストの激しい接点は貴重な経験となりました。
JR西日本レイラーズの皆様ありがとうございました。

12・11vsJR西日本観戦記

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もっと強く、もっと激しく

 トップリーグ、大学選手権など、各地で熱戦が繰り広げられる中、六甲は関西屈指の天然芝環境を誇るJR西日本鷹取Gで、レイラーズと強化マッチを行った。

「この時期にこうした強い相手と試合ができることに感謝して、きょう来ている全員で勝ちに行きましょう!」

 谷主将の言葉にも力がこもる。毎年リーグ戦が終わってから全国大会までの期間、ほとんどのチームがシーズン終盤やシーズン終了していることが多く、スケジュールを組むのに頭を悩ませているが、今季は「年間通してチーム強化を継続していく」というレイラーズとの強化試合を組んでいただけることになった。

 「全国大会は必ず総力戦になる。全てのメンバーが『たとえ1分でもいいから、オレが全国の舞台に立つ』という想いで、毎日を取り組んでほしい」。

 先日の壮行会であるベテランメンバーが口にした言葉だ。先月のJR戦では、手ごたえのあるデフェンスができた。しかし、先週の大体大戦では淡白な防御が目立った。トップウエスト激戦にもまれる「最強の鉄ちゃん軍団」との再戦に、自分たちがどこまで挑戦できるかが注目された。

 「FWはセットプレーの安定、走り切ること。BKはキックチェイスと、アタックを思い切ってやること。そして、全員1対1で絶対負けないこと!」(谷主将)

 須磨からの海風と六甲・麻耶山系からの山風が不規則に入れ替わる中、風下からのキックオフ。六甲は序盤にチャンスをつかむ。ラインアウトからモールを押し込み、レイラーズとの激しい攻防の中トライと思われたが、直前のプレーで反則を取られ、先制が幻となる。

 何度も「取りどころ」はあった。FWラッシュでゴール直前まで攻め込み、強引にフィニッシュしかけてボールがこぼれて逆襲にあったり、余ったところでのパスの精度が微妙に狂ったり…。

 厚く、激しいレイラーズのプレッシャーに、少し停滞する場面もあったが、互いに見ごたえのある攻防が続く。前半24分、レイラーズに先制トライを許すが、六甲はインゴールで集中しなおす。

 レイラーズに傾きかけた流れを変えたのがWTBに入った鳥原だった。ゴール直前、しとめにかかった相手パスをインターセプト。「気持ちよかったです」と、俊足を生かして80メートルを走り切り、5-5の同点とした。さらには32分、WTB三木が切り込みトライ。10-5と逆転に成功する。

 前半終了間際にレイラーズに1トライ・ゴールを返されて10-12でのハーフタイム。両軍とも一旦ロッカールームに戻り戦術を確認して始まった後半、今度は風下のレイラーズが多彩な攻めで六甲をゴール前にくぎ付けにして、連続攻撃からトライを奪う。

 攻め込んでもわずかなミスから一気にピンチになる緊張感。中途半端なアタックだと一気に盛り返される分厚い防御。リーグ戦などでは決して経験することのないプレッシャーに、序盤は厳しい表情をしていた六甲戦士たちだったが、時間が経つにつれて、それぞれが充実の表情で攻守に躍動する。

 「全員で勝ちに行く!」公言通りに、六甲は選手を随時入れ替えていく。先週の大体大戦と違い、替わったメンバーも必死のアピールだ。後半30分過ぎ、六甲はゴール前でチャンスをつかむ。今度は逃さない。厳しいアタックの連続から最後はPR加村がトライを決めた。

 ラスト10分。六甲は48歳のLO藤原と45歳CTB内田を投入。ケガ人を除く全メンバーがピッチで戦った。17-19と2点差の敗戦だったが、今季3度戦ったレイラーズとの中でも一番内容がよかったとも言える内容だった。

 「まあ、(前半、ど真ん中のゴールを)僕が外してしまったこともあったんですが(苦笑)、アタックが通用したことが収穫です。前半から締まったとてもいいゲームができた。ただ、最後のつなぎのところでミスを重ねてしまった。そこが課題ですね」

 谷主将は収穫にうれしくもあり、敗戦に悔しくもある複雑な表情を見せながら、

「今日このメンバーと、仕事などで来れなかったメンバー。一人も欠けずにこのまま全国大会に入りたい。JRさんとの激しいブレイクダウンを経験できたことよかったです」。

と、仲間たちを頼もしく見渡した。

 全国大会初戦まであと1か月と少し。シーズンを通してこの時期の過ごし方がより重要になってくる。自分たちのポテンシャルをどこまで引き上げ、積み重ねることができるか。

「チームの成長、若手の成長を感じるから、今はラグビーが本当に楽しいです」。

 仕事も多忙になる年末年始。忙しくなるからこそ、大好きなラグビーにかける思いはより熱く、深いものになる。

 そしてそれがチームの熟成につながっていく。

(三宮清純) 

 

 

 

【今週の予定】

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★今週の予定★

●12月17日(土) 13:30集合、14時スタート 【六アイ・カナディアンG】

※学校マナー守りましょう!

※防寒対策しっかりと!

●12月18日(日) 練習試合 vs岡山クラブ 【姫路SC】

・11:20集合、13:20KO

・短パン、ソックスは各自で準

 

~★お断り★~

・練習試合につき、試合ビデオ撮影は当該チームのみとさせていただきます。

・両チーム以外の撮影はご遠慮いただきますようご理解とご了承をお願いいたします。

 

 

 

【12・18 vs岡山クラブ結果】

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●12月18日(日)晴れ 13:20KO 【姫路市スポーツセンター】

 ~播州大会・強化試合35分ハーフ~

六甲36(前24-5後12-7)13岡山

★六甲クラブメンバー

1、加村→山田

2、加來→日下

3、永田

4、福島清→平岡

5、青山→大内

6、中村→伊藤

7、福島勇→藤原

8、志磨

9、和田→瀧村

10、前田

11、市橋→宮野

12、拝原→小杉

13、福島泰

14、二宮

15、玉川→古屋

※強化試合につき入替自由

・TJ:三木、ビデオ:緒方

・トレーナー:山下、東畑

・マネジャー~竹下、中野

・試合サポート:谷、榎村、北迫、高鷲、村尾

※「播州大会」の1カードとして行われました。

※試合終了後、姫路市ラグビー協会から、激励と参加賞を頂きました。

岡山クラブの皆様、姫路市ラグビー協会の皆様ありがとうございました。

 

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